「エアコンを掃除したいけれど方法がわからない…」
「エアコンを掃除するにはどのような道具が必要なの?」
とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
エアコンの掃除用品や洗浄剤はたくさん販売されていますが、自宅にあるものでも簡単に掃除できます。
エアコンを清潔に保つことや、効率よく長く使っていくためにもエアコン掃除を定期的に行うことは大切です。
今回は、自分でエアコンクリーニングする方法や必要な道具と使い方、クリーニングする際の注意点を詳しくご紹介します。
目次
エアコンクリーニングに必要な道具とは
エアコンに溜まった汚れを内部までキレイに掃除するには、エアコンを分解する必要があり、専門的な知識と技術が必要となりますが、取り外しのできるフィルターやカバーなどは自分で自宅にあるものを使って掃除できます。
自分でエアコンクリーニングをするときに必要な道具をご紹介していきます。
家にあるものでできるエアコンクリーニング
ホームセンターなどでエアコンクリーニング用の洗浄剤が販売されていますが、自宅にあるものだけでも掃除は可能です。
気が付いたときに自分でエアコンを掃除するのにおすすめなアイテムをご紹介します。
- 掃除機
- 台所用の中性洗剤
- 古歯ブラシ
- スポンジ
- 雑巾2枚(乾拭き用、水拭き用)
また、エアコンの細かい隙間の汚れをキレイにするために「お掃除棒」と呼ばれる道具があるとよりキレイに掃除できます。
お掃除棒は100円均一などで購入できますが、割り箸にキッチンペーパーを巻き付け輪ゴムで固定するだけで簡単に作れます。
洗浄剤は使った方がいい?
エアコンのフィルターや送風ファンについては、専用の洗浄剤がホームセンターなどで販売されています。専用洗浄剤は、エアコンのフィルタ―やファンについた汚れを落としやすくするための成分が含まれているので、購入して掃除をする人も多くいます。
しかし、フィルターについてはエアコン専用洗浄剤がなくても自宅にあるもので代用することも可能です。
エアコン内部を洗浄するスプレータイプの洗浄剤は、スプレーするだけなので自分でも扱いやすい面がありますが、洗浄剤がエアコン内部に残ってしまうことがあります。
洗浄剤が残ったままでエアコンを使用し続けると、かえって汚れが付着しやすくなったり、エアコンが故障する原因となる可能性もあります。
エアコンの内部は複雑な構造をしている他、水に濡れると故障してしまう部品も含まれているため、エアコン内部を自分で洗浄するには専門的な知識が必要です。
エアコン内部の汚れが気になっても、自分で行わずプロにクリーニングしてもらいましょう。
エアコン掃除の手順
エアコンの内部はホコリが溜まりやすく、カビが増殖しやすい構造なため、定期的な掃除が必要です。
エアコンのフィルターが汚れると空気の通り道をふさいでしまうため、稼働効率が下がってしまい効きが悪くなったり余計に電気代がかかったりします。
ただ、フィルタ―やエアコンのカバーなど簡単に洗浄できる部品もあります。エアコンの稼働効率を下げないためにも、定期的に掃除することがおすすめです。
エアコンの掃除をする際は、誤作動や感電を防ぐために必ずコンセントを抜いてから行ってください。また、高い場所で作業するので脚立などを準備し足元の安全も確保した上で掃除してください。
フィルターの掃除手順
エアコンの前面パネルを開けると正面に見える網状のパーツがフィルターです。
前面カバーの開け方は機種によって異なりますが、大半の機種は前面カバーの下側面にある出っ張りを手前に軽く引くと開けられるでしょう。
フィルターも掃除しやすいように下に引っ張るだけで、簡単に取り外せる構造になっています。
ただ、お掃除機能付きのエアコンなど一部の機種はフィルターが取り外せないものもあります。無理に取り外すと故障の原因になってしまいますので、フィルターが外せない場合は取扱説明書をよく確認してから作業してください。
フィルターの掃除方法をご紹介します。
フィルターを外す前にホコリを掃除機で取り除く
フィルターをいきなり外すと、室内にホコリが舞い散ってしまうのでまずは掃除機でホコリを吸い取ってからフィルターを外しましょう。
フィルターを取り外し汚れを取り除く
フィルターを外したら、床が汚れないように新聞紙などの上に置きます。
フィルターの表面から掃除機でホコリを吸い取ります。
裏面から掃除機をかけてしまうと、フィルターがホコリで根詰まりしてしまうため気を付けましょう。前面カバーを開けた時に見えるカーブしている側面がフィルターの表面です。
汚れが落ちないときは水洗いをする
掃除機だけでは汚れが取り切れない場合は、フィルタ―を優しく水洗いをしてしっかりと汚れを洗い流します。
水洗いをする際にも、フィルターの目詰まりを防ぐために裏側から水をかけましょう。
頑固な汚れは中性洗剤を使用する
フィルターに汚れがこびりついていて落ちにくい場合は、キッチン用洗剤などの中性洗剤を使用して汚れを落とします。
フィルターに中性洗剤をそのままかけるのではなく、中性洗剤をぬるま湯で10倍ほどに薄めたものに入れつけ置きしてください。
10分ほどつけ置きすると、フィルターにこびりついていた油や汚れなどが浮いてきます。
使い古した歯ブラシを使い、やさしく汚れを取り除きましょう。
洗剤を洗い流し陰干しする
フィルターに洗剤が残らないように水洗いしたら、陰干しして乾燥させます。
直射日光に当てると熱で変形してしまうことがあるため注意してください。
また、早く乾かそうとドライヤーを使用することも、変形する原因となってしまうので避けましょう。
しっかりと乾かしたら元通りにセットする
フィルターに水分が残っているとカビが発生する原因となるため、フィルターがしっかり乾いているか確認してから元に戻しましょう。
エアコンカバーの掃除手順
エアコンカバーは、エアコン内部を保護し、フィルターや熱交換器・送風ファンなどのパーツにホコリや水が進入するのを防ぐ役割も持つケースです。
エアコンカバーを掃除する際には、エアコン内部に水が入らないように細心の注意を払って作業をしましょう。
エアコン内部には電装機器が含まれているため、水が入ってしまうと故障の原因となります。
エアコンカバーの掃除手順を紹介します。
エアコンカバーのホコリを取り雑巾で水拭きする
エアコンカバー上にはホコリが溜まりやすいため、はたきなどで軽くほこりを取り除いてからしっかりと絞った雑巾で水拭きしましょう。
外せるパーツを取り外し掃除する
エアコンカバーは前面のカバーなど取り外せるものもあるので、外してから汚れを雑巾で拭き取ります。
ただ、無理に外そうとすると破損する恐れがあるため、スムーズに取り外せない場合は前面カバーは取り付けたまま、開けた状態で内側に付着した汚れを拭き取ってください。
頑固な汚れは中性洗剤で洗う
前面カバーは室内のホコリだけでなく、エアコン内部で発生した汚れやカビが付着していることもあります。
雑巾で拭き取るだけでは落ちない頑固な汚れは、中性洗剤を使用して汚れを落としましょう。
中性洗剤は水で10倍ほどに希釈したものを使用し、スポンジなどでやさしく洗ってください。
水分を残さないように乾拭きする
エアコンカバーの掃除が終わったら水分が残らないように、乾いた雑巾でしっかり拭き取りましょう。
取り外したパーツを元通りに取り付ける
最後に取り外した部品を元に戻したら完了です。
吹き出し口とルーバーの掃除手順
エアコンの吹き出し口とルーバーは、風の通り道となるためホコリや汚れが溜まりやすいですが、奥まで手が入りにくく手で掃除するのは難しいパーツです。
汚れをそのままにしておくと、エアコンから放出される風に乗りカビやホコリが室内に放出されてしまいます。
割り箸にキッチンペーパーを巻きつけて、輪ゴムで止めたお掃除棒を使えば手が届きにくい吹き出し口やルーバーも簡単に掃除ができます。
ただし、吹き出し口の奥まで入れすぎると、エアコン内部のパーツを傷つけ故障させてしまう可能性があるので、目で見える範囲だけを掃除するようにしましょう。
吹き出し口とルーバーの掃除手順を紹介します。
手が届く範囲は雑巾で水拭きをする
吹き出し口の表面など手の届く範囲についたホコリや汚れを雑巾で水拭きします。
羽根のような形状をしているルーバーは、風の向きを調節するため上下に動かせますが、無理に動かすと電装部分を損傷させしまうため注意しましょう。
奥の方はお掃除棒を使って汚れを取り除く
エアコンの吹き出し口の奥にある汚れは、お掃除棒を使用して汚れを取り除きます。
そのままお掃除棒で掃除しても掃除できますが、お掃除棒を湿らせてしっかりと絞ったものを使用するとさらに汚れが取り除きやすくなります。
乾拭きをして水気をしっかり拭き取る
掃除が終わったら乾いた雑巾やお掃除棒などで、水分をしっかりと拭き取りましょう。
自分でエアコン掃除をする際の注意点
家にあるもの以外にもホームセンターにはさまざまなエアコン掃除用品が販売されていますが、それらを使って自分で掃除をする際には注意したほうが良い点がいくつかあります。
洗浄剤を使う場合は養生をしてから使用する
エアコンのフィンに付いた汚れを洗浄するためのスプレータイプの洗浄剤は、ホームセンターなどでも販売されています。
スプレータイプの洗浄液は、エアコンに吹きつけた時に周囲に飛び散ったり床に垂れたりしてしまうことがあるため事前の準備が必要です。
壁や床を汚さないために、スプレータイプの洗浄剤を使う際にはエアコンの周囲をしっかりと養生してから使用する必要があります。
エアコン内部に液体や洗浄剤が入らないようにする
エアコンの内部には、電装機器が多く含まれているため水に濡れてはいけないパーツがあります。
誤って洗浄剤が付着してしまうとエアコンの故障につながるため、使用方法を守った上で使用しなければいけません。
洗浄剤はしっかりと拭き取る
エアコン内部にあるフィンを洗浄するための洗浄剤は、さまざまな種類があります。
多くはスプレータイプで販売されています。フィンにこびりついた汚れを分解し落しやすくするスプレーと、洗浄剤を洗い流すためのスプレーが2本セットになっているものもあります。
しかし、エアコンのフィンは薄いアルミの板が何枚も重なった構造となっているため、薬剤が流し切れず残ってしまうことがあります。
また、スプレータイプの洗浄剤の中には、洗浄剤が自然に室外に排出されるタイプの拭き取りや洗い流しが不要なものもありますが、排出されきれない場合もあるでしょう。
洗浄剤が残っていると乾燥するとベタつくため、エアコンを使用する度に汚れが付着してしまうでしょう。
ベタつきを残さないために使用後は洗浄剤をしっかりと拭き取ることが大切ですが、フィンを手で触ると変形したり怪我をしたりする恐れがあります。
洗浄剤を拭き取る際はフィンの周辺を拭くことだけに留め、フィンに触れるのは避けましょう。
エアコンを分解しない
エアコンの内部の汚れを掃除するには、カバーや吹き出し口などのパーツを分解する必要があります。
しかし、無理に分解すると破損したり元に戻せなくなったりする恐れがあるため、エアコンの掃除は目で見える範囲のみ行いましょう。
プロが使う道具は凄い!
プロはさまざまな道具を使用してエアコンを洗浄します。
エアコンの掃除のプロだから使用できる道具もあり、その一部をご紹介します。
高圧洗浄機
エアコン用の高圧洗浄機は水の勢いで汚れを洗い流すことができるため、手が届かない範囲の汚れも落とせます。
高圧洗浄機はエアコン内部まで綺麗にできますが、水圧が強すぎるとエアコンのパーツが歪んでしまうため使用するには技術が必要です。
また、エアコン内部には水に濡れてはいけない部品があるため、エアコン内部の構造を理解した上で洗浄しなければいけません。
専用洗剤
エアコン洗浄を専門的に行うプロは、市販のスプレータイプの洗浄剤よりも洗浄効果の高い洗剤を使っています。
ネット通販でも販売されているものもあり、専門の業者でなくても購入することもできますが使用方法が複雑です。
使用方法を誤るとエアコンの故障に繋がってしまうため、エアコン掃除の専門知識がない方は使用を避けましょう。
エアコン内部の掃除はプロに依頼しよう
フィルターやカバー・吹き出し口など、目に見える部分は家にあるもので掃除ができます。
エアコンは定期的に掃除をすると綺麗な状態を維持しやすいため、エアコンの使用頻度に応じて1〜2ヶ月に一回は掃除をすることがおすすめです。
ただ、汚れが蓄積されやすいエアコン内部は高圧洗浄機を使用したり分解したりしないと洗浄できません。
専門的な知識を持っていない方がエアコンを分解すると、元に戻せなくなることがあるため注意が必要です。
エアコン掃除のプロなら、エアコン内部までキレイにしてくれるだけでなく、部屋を汚さないように対策した上で洗浄してくれるためとても楽です。
エアコンを快適に使用するために、1年に1回はプロにエアコンクリーニングを依頼してエアコンをキレイにしてもらいましょう。