エアコンクリーニングをすると真っ黒な汚水が出る!?汚れる原因と対処法を解説

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私たちの暮らしに欠かせない家電であるエアコン。暑さ寒さの厳しい夏場や冬などには24時間付けっぱなしにしているケースも少なくありませんよね。ただ、エアコンは使えば使うほど汚れがたまってしまうもの。そこで頼りになるのがエアコンクリーニングです。

業者が行うクリーニングでは、内部の汚れを落とすための洗剤を用いた後、水で洗い流します。それが黒い「汚水」となって流れてきます。エアコンクリーニングを依頼した際、内部から真っ黒な汚水が出てきて、驚いた経験を持つ方も多いと思います。

ではなぜエアコンを洗浄した水が真っ黒になるほど汚れてしまうのでしょうか。また汚れたエアコンを使うことによる健康への影響も気になるところです。

そこで今回は、エアコン内部が汚れる原因や、汚れを防ぐ方法について詳しく解説します。ご家庭でできる掃除の手順、注意点などをご紹介しますので、清潔で快適な室内環境作りの参考にしてくださいね。

エアコン内部に蓄積する見えない汚れ

エアコンを外側から見たとき、「それほど汚れていない」と感じるかもしれません。しかし日常的に使っていると、時間の経過とともにエアコンの内部にはさまざま汚れが蓄積されているのです。エアコン内部には、主に次のような汚れがたまっています。

花粉やホコリ

エアコン内部にたまりやすいのが、花粉やホコリなどの比較的大きな粒子汚れです。

室内から取り込んだ空気に含まれる汚れは、フィルターを通過するときにある程度取り除かれることになります。しかし粒子汚れの中には、フィルターを通り抜けるものもあります。フィルターをすり抜けた汚れはエアコン内部に入り込み、蓄積されていきます。

空気中の汚染物質

空気中には、目には見えない微細な汚染物質も含まれます。代表例がPM2.5です。PM2.5は髪の毛の太さの1/30程度とされ、ごく少量であればそれほど気にならないかもしれません。しかし気がつかないうちに汚れとしてたまっていくため、健康への影響が心配されます。

また、タバコを吸う人がいる場合は、ニコチンやタールなどの有害物質もエアコンの内部に蓄積していきます。

カビや細菌

結露による湿気がこもったエアコン内部は、カビや細菌が発生しやすい場所でもあります。

エアコン内部に汚れがたまっていると、それを栄養源にしてさらに増殖していきます。外側からは見えない部分で増えていくので、「気がついた時にはエアコンの中がカビだらけになっていた」ということも少なくありません。

エアコンクリーニングで真っ黒な汚水が出る理由

部屋をキレイに保っていれば、エアコンはそれほど汚れていないのでは?と思う方もいるかもしれませんね。残念ながら、お部屋がキレイであっても、空気中を漂う汚れはエアコン内部に侵入してしまいます。

さらに精密機器であるエアコンの内部は掃除が難しく、メンテナンスには専門知識が必要になります。いつでも気軽にお手入れできるわけではありません。

汚れがたまりやすいエアコンの内部を掃除するには、プロにクリーニングを行ってもらう必要があるのです。

プロが行うエアコンクリーニングは、エアコンを分解して専用の高圧洗浄機を用いて汚れを洗い流します。その際に、長年たまっていた汚れが洗剤や水圧で洗い流され、真っ黒な汚水として出てきます。

エアコンの汚れが与える悪影響

一見キレイに見えるエアコンも、内部には気がつかないうちに汚れが蓄積しています。汚れを放置したままエアコンを使い続けることは、さまざまな悪影響にもつながりかねません。エアコンの汚れによって生じる5つの弊害を解説します。

エアコン効率の低下

エアコン内部にたまった汚れは、温度調整を行う機器(熱交換器)が働くのを邪魔してしまいます。空気を冷やす効果が弱まり、エアコン効率を低下させる要因にもなります。また汚れによって風の通りが悪くなり、風量が弱まることもエアコンの効きを悪くしてしまうのです。

電気代が高くなる

フィルターやエアコン内部に汚れがたまると、空気をスムーズに循環させることが難しくなります。室温が設定温度に到達するまでに時間がかかるため、必要以上に電力を消費してしまうので、電気代が高くなる可能性も否定できません。

空気が汚染される

エアコンの汚れを放置すると、カビや細菌がエアコン内部で増殖することにもつながります。エアコンの中で増えたカビや細菌は、空気と一緒に室内に放出されてしまうので、アレルギー症状などの健康被害を引き起こすリスクも高まります。

エアコン内部にはPM2.5などの有害物質も蓄積しているため、特に乳幼児や高齢者などの免疫力の低い人がいる場合には注意が必要です。

不快な臭いの発生

エアコンから生乾きの臭いや、カビ臭いような嫌な臭いがしてくることはありませんか?このような不快な臭いも、エアコンの汚れが影響しています。

高温多湿なエアコン内部は、カビや細菌が好む環境です。エアコン内部にたまった汚れが栄養分となり、カビや細菌が増殖し、不快な臭いが発生します。

故障リスクの上昇

汚れがエアコン内部に蓄積すると、熱交換器や送風ファンなどの機能にも影響を及ぼします。汚れにより働きがにぶった部品には、それぞれの動きに余計な負荷がかかるからです。

汚れをそのままにしておくことにより、エアコンが故障するリスクも高まってしまうのです。

エアコンの汚れを防ぐ方法

健康被害や電気代への影響、故障などさまざまなリスクを避けるためにも、日頃からエアコンの汚れに気を配ることが大切です。エアコンの汚れを防ぐためには、いつも室内の空気を清潔に保ち、エアコンやその周囲をキレイにしておくよう努めなければなりません。これからご紹介する方法で、エアコン内部に汚れをためないよう配慮しておきましょう。

フィルターの定期的な掃除

空気中のホコリや微粒子をとらえる役割があるエアコンのフィルター。フィルターをキレイにしておくことで、エアコン内部に汚れが入り込みにくくなります。

しかしフィルターは、エアコンの運転時に常に空気をろ過し続けているので、汚れがたまりやすいのです。

フィルターの機能を維持するため、2週間に1回を目安に掃除をしましょう。

定期的なエアコンクリーニング

フィルターなど目に見える部分は自分で掃除できるものの、エアコン内部の汚れをキレイにするのはエアコンの詳しい知識がないと難しいですよね。エアコンは、頻繁に使用しているとそうしても汚れが溜まっていきます。フィルター掃除だけではなく、内部の溜まった汚れもキレイにする必要があります。

なので、定期的に専門業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。プロの技術でしっかり内部までキレイにすることで、奥深い内部に蓄積した汚れを落とし、カビの繁殖も防ぐことができます。

特にエアコンは精密機器ですから、無理に内部まで掃除すると故障につながるリスクも。エアコンの内部メンテナンスは、専門スキルを持つ業者にお願いするのがおすすめです。

室内の掃除

空気中には目には見えない汚れがたくさん含まれています。エアコンを作動させると、空気中のホコリや花粉、カビなど細かい汚れが内部に取り込まれ、蓄積されていくのです。日頃から室内をキレイにしていれば、ホコリや汚れがエアコンに取り込まれるのを防げます。

適切な換気

定期的に換気をして室内に新鮮な空気を取り込むのもポイントです。室内の空気を常にキレイに維持できれば、エアコン内部の汚れも減らせます。

また室内の湿度が高いと、エアコン内部の湿度も高くなります。その結果、エアコン内部でカビや細菌が繁殖することにもつながってしまうため、室内の湿度を適切に管理することも重要になります。

エアコンクリーニングはどれくらいの頻度で依頼すればいい?

エアコンは室内の空気を吸い込み、温度調整する特性を持っているため、使用するたびに汚れてしまう構造です。汚れによる多くのリスクを避けるため、定期的なエアコンクリーニングが必要になります。

フィルターの掃除を2週間に1回程度行い、1年に1回はプロにエアコンクリーニングを依頼しましょう。

日頃からエアコンやその周囲をキレイにしていても、プロ仕様の洗剤や高圧洗浄機で汚れを洗い流してもらうと、あまりに真っ黒な汚水が出てきてびっくりしてしまうはずです。

定期的にプロにエアコンクリーニングを依頼すれば、汚れを気にせず健康面でも安心して使えるようになります。キレイなエアコンを使うことで、気分も明るくなりますよね。