エアコンクリーニングには養生が必須!失敗しない養生方法とは

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皆さんは、日常的に使っているエアコン、どのようにお掃除していますか?

「フィルターは欠かさず定期的に掃除している」という方でも、長年使っていると内部の汚れが気になってきますよね。

インターネットで検索すると「エアコンクリーニングのやり方」が数多く紹介されていますし、ホームセンターにはエアコン掃除用のスプレータイプの洗剤・アイテムも販売されています。なので「自分でエアコンの中まで掃除できそう」と思う方もいるかもれません。

ただ、慣れていない方が、見よう見まねでエアコンを掃除する際には注意が必要です。取り外しが難しい内部は、無理に掃除するとエアコンの故障にもつながります。またホコリや汚水などで部屋が汚れてしまうリスクも考えられます。

そこで重要になるのが部屋の養生です。この記事では、エアコンクリーニングで部屋を汚さないために養生が必要な理由と、失敗しない方法を詳しく解説します!

なおエアコンを故障させない掃除方法についてはこちらの記事をご覧ください。

養生とは

養生とは、作業中に道具が当たって家具や壁を傷つけたり、洗剤などが飛び散って部屋を汚したりしないために周囲を保護することをいいます。

引っ越しなどで家具を運ぶ時やリフォームや塗装など作業をする時に、業者が緩衝材やビニールで床や壁などを覆いますよね。こういった作業も養生にあたります。

ただ養生はただ壁や床を覆っておけばいいわけではありません。作業内容によって使う材料もさまざまですし、養生のやり方や手順も異なります。エアコンのクリーニングに適した養生の材料、方法で行うことが大切です。

エアコンクリーニングで養生が必要な理由

日常的なエアコンの掃除、例えばフィルターに付着したホコリを取ったり、エアコンのカバーを拭いたりするだけなら養生はいりません。

ですがエアコンは構造上、フィルターをキレイにしていても内部に少しずつ汚れがたまっていくため、1年に1回は内部を掃除する必要があります。

拭き掃除だけでは不十分で、専用の洗剤や高圧洗浄機を使って、内部をキレイにしないと汚れが溜まって効率が落ちたり、いずれ故障につながったりするおそれがあります。

壁に取り付けられているエアコンは取り外しができないため、掃除はそのままの状態で行うほかありません。

養生をしないでエアコンクリーニングを始めた場合、高圧洗浄機で流れ落ちた汚れや、垂れた洗剤が汚水となって垂れ流されることになります。室内を水浸しにしないため、汚れを避けるためにも「養生」が不可欠です。

失敗しない養生の手順をご紹介

ここからは、エアコンクリーニングで行う養生の手順を詳しくご紹介していきます。

準備するもの

エアコン周りを養生するために用意するものは次の通りです。

  • 45リットル以上の大きめのゴミ袋
  • ブルーシート
  • ガムテープ
  • マスカーフィルム(マスキングテープとフィルムが一体化したもの)
  • プラスドライバー
  • 脚立

また、作業前にはあらかじめエアコンの電源を切りコンセントを抜いておきましょう。誤作動や感電を防止するためです。作業中はホコリが落ちてきたり、水・洗剤が飛び散ったりととにかく汚れます。汚れてもいい服装で行うことをおすすめします。

エアコンの養生の手順①床や家具にブルーシートをかける

エアコンを洗浄すると、汚れた水や洗剤のしぶきが飛び散ります。それも想像以上に広い範囲に飛び散ります。

エアコン周辺の家具や家電、床には大きめのブルーシートを敷き、隙間ができないようガムテープで止めておきましょう。

あらかじめブルーシートを敷いておけば、落ちてくるホコリなどもキャッチでき、後の掃除を楽にできるメリットも。

エアコンの養生の手順②エアコンのカバー・フィルターを外す

エアコンの外側を覆っているカバーやフィルターは取り外せます。取り外すことで、エアコン内部の熱交換器などの部品が見えて掃除しやすくなります。先に外しておくことをおすすめします。

外側のパーツはネジで止まっているので、取り外す際にはプラスドライバーが必要になります。また取り外す時に、カバーの周囲や裏側、フィルターにたまったホコリが落ちてくることがあります。特に長年掃除していなかった場合は要注意です。

エアコンの養生の手順③本体の周囲を養生する

フィルムとマスキングテープが一体になっているマスカーテープを使い、エアコン本体の上下左右を養生し、壁が汚れないようにします。フィルムを当てつつマスキングテープを貼る作業を一度に行えるマスカーテープは、一人で養生する時に便利なので強い味方です。

コンセントが濡れると感電のリスクがあり危険です。コンセント周りは特にしっかりと養生しておきましょう。

エアコンの養生の手順④汚れ受けを取り付ける

次に、エアコンから垂れる洗剤や水を受け止める「汚れ受け」を取り付けます。

ゴミ袋の長い辺を片方だけ切って開き、パーカーのフードのような形になるようにエアコンの下にガムテープで取り付けます。高圧洗浄機を使う場合はよりしっかりとした汚れ受けが必要です。高圧洗浄機はかなり多くの水を使い、汚れ受けからあふれてしまうおそれがあります。

エアコンクリーニング後の処理

エアコンクリーニングが終わったら、エアコンに残った洗剤や水分をしっかりと拭き取ることを忘れないようにしましょう。拭き取った後、汚れ受けを取り外してからエアコン周囲の養生を片付けます。最後に、ブルーシートを取り除き、作業終了です。

自分でエアコンクリーニングをする際の注意点

エアコンクリーニングを自分でするためのアイテムも増え、インターネットでやり方を検索することもできるようになりました。ただし、精密機器であるエアコンを自分でクリーニングする場合は、いくつか注意すべきポイントもあります。

知識がないまま内部の分解は危険

エアコンの内部を丁寧に掃除する際には、本体を分解しなければなりません。分解には専門的な知識が欠かせません。

エアコンの構造を知らないままにエアコンを分解してしまうと、故障のリスクがあり、元に戻せなくなってしまう可能性もあります。また自ら分解したことが原因で故障した場合は、メーカーの保証対象外になる点にも留意しておきましょう。

エアコンの電気部品に水や洗剤をかけない

エアコンの内部には、たくさんの部品が組み込まれており、水濡れ厳禁の電気部品も含まれます。電気部品に水や洗剤がかかってしまうと、故障のおそれがあります。

最悪の場合、漏電による発火の危険もあるので要注意です。

作業後は内部をしっかりと乾かす

作業で水や洗剤を使った後、エアコン内部を濡れたままにしておくと、カビが増殖するリスクが高まります。

さらに洗剤が残ったままだと、乾いた時にベタベタして汚れが付着しやすくなってしまいます。

せっかく作業したにもかかわらず、掃除前より汚れてしまう結果になりかねません。しっかりと乾かすことをおすすめします。

エアコンクリーニングはプロに依頼

エアコンクリーニングの道具はホームセンターなどで手軽に購入できます。ただ養生などの作業前の準備は慣れていないと難しく、クリーニング後の後片付けにも手間がかかります。

またエアコンは複雑な構造の電気機器です。知識がないと内部までしっかり綺麗にできず、汚れも残るばかりか故障のリスクもあります。自己流で掃除を行った結果、掃除する前よりもエアコンが汚れてしまうことも考えられます。

スキルと実績のあるエアコンクリーニングのプロに頼めば、エアコン内部の奥までキレイにしてくれ、準備から後片付けまで全部お任せできます。

エアコンが隅々までキレイになれば、見えないところでカビや菌が増殖する心配もなくなり、安心してエアコンを使えます。またエアコンの効きもよくなり、電気代の節約にもつながるなどの効果も期待できます。

1年に1回はエアコンクリーニングをプロに依頼し、徹底的に快適にキレイにしてもらうことをおすすめします!