エアコンの中にダニがいる!?アレルギー症状が出たら要注意!

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「エアコンを使っていると、鼻水やくしゃみが出てしまう」
このような場合は、アレルギー症状が出ているのかもしれません。

エアコンをつけた時にアレルギー症状が出る原因の一つに、ダニの存在が挙げられます。

「エアコンの中にダニなんているの?」と不思議に思われる方もいるかもしれませんが、実はエアコンの内部はダニにとって最適な環境なのです。

エアコン内部でダニが繁殖してしまうと、エアコンから吹き出る風に乗って死骸やフンが部屋中に拡散されます。撒き散らされた死骸やフンにより、室内にいる人たちにアレルギー症状が出てしまう恐れがあります。

それではなぜ、エアコン内部でダニが繁殖してしまうのでしょうか。この記事ではダニが発生する原因や、繁殖してしまった際の対処方法について詳しく解説します。

特にエアコン内部が高温多湿になる夏は、ダニが繁殖しやすい時期です。

健康への悪影響を防ぐためにも、しっかりとダニ対策をしておきましょう。

エアコンの中でダニが繁殖する原因とは

ダニと言えば、畳やカーペット、布団などに生息しているイメージが強いのではないでしょうか。

ところが、意外なことに「エアコンの中」にもダニが生息している場合があるのです。

どのようなときに、エアコン内にダニが繁殖するのでしょうか。

ダニが生息する環境

ダニは、高温多湿の環境を好みます。特に温度が20~30度、湿度が70~80%の環境は繁殖に最も適しているとされ、ダニが一気に増えてしまうのです。

高温多湿の梅雨シーズンとなる6~7月からダニが繁殖しはじめ、約60〜100日の寿命までの間に、最大で100個もの卵を産卵します。

さらに近年は機密性の高い住宅が増えており、室内の湿度や温度が高くなりやすい傾向にあります。ダニにとって住宅内は理想的な生息環境にあると言えるでしょう。

エアコン内部はダニにとって最適な環境

ダニの繁殖には、高温多湿の環境に加えて栄養源も不可欠です。エアコン内部にたまりやすいホコリやカビなどの汚れは、ダニが好む「エサ」となります。

また一年を通し、室内を快適な温度に保つエアコンは、一定の温度が保たれることでダニにとっても理想的な住みかとなり得ます。気づかぬうちにエアコン内部に住み着き、数を増やしていくのです。

エアコン内部のダニが引き起こすリスク

ダニの繁殖に適した環境となっているエアコン。エアコン内部にダニが住み着くことは、どのようなリスクにつながるのでしょうか。

ダニの死骸やフンが拡散する

エアコンの内部でダニが増えると、その死骸やフンもたまっていきます。そして死骸やフンは、エアコンから吹き出す風とともに室内に拡散されるのです。ダニは0.3〜1mm以下と小さいため、その死骸やフンはさらに微細になります。知らないうちに体内に吸い込まれたり付着したりするリスクも大きくなります。

アレルギー症状が出る

ダニの死骸やフンが室内に広がることで、知らないうちに吸い込んでしまい、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。ダニの死骸やフンがアレルゲンとして作用するためです。

鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどの症状や、より深刻なアトピー性皮膚炎、気管支喘息の原因となることもあります。

我が家のエアコンは大丈夫!?セルフチェックのポイント

「我が家のエアコンは大丈夫。」と安心するのは危険かもしれません。

一見キレイに見えるエアコンも、中を覗くと汚れがびっしりとついていることがあります。

たまった汚れはダニの栄養源になるため、すでにダニが増殖してしまっているかも。

まずは、ダニが繁殖しやすい環境になっていないかどうかをチェックしてみましょう。

チェックポイント①フィルターの汚れ

エアコンを停止した状態で前面パネルを開け、目視でフィルターの汚れを確認します。

ホコリがたまっている場合は、すぐに掃除を行いましょう。

チェックポイント②送風口の汚れ

エアコンの送風口にカビや汚れが付着していないかを確認します。黒い点々が見えたら、カビである可能性が高いです。カビが生えていたら掃除が必要ですが、エアコンの部品の知識がないと送風ファンなどのパーツを傷つけてしまい、破損や故障の恐れがあるため注意が必要です。

チェックポイント③異臭・異音

エアコンの運転中に異臭がする場合は、エアコン内部に汚れがたまっている可能性があります。汚れがたまると、エアコンの動作を妨げてしまい異音に繋がることがもあります。

エアコンの内部は自分で掃除をすると部品の破損、エアコンの故障のリスクが高いので、専門業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。

エアコン内のダニ繁殖を防ぐ3つの予防策

エアコン内部でダニを増やさないためにはどのような対策が必要となるのでしょうか。3つの予防策をご紹介します。

予防策①:定期的なエアコンの掃除

エアコンのフィルターに空気中のホコリや汚れがたまり、それがダニの「エサ」となります。エサがあるとダニの繁殖場所になりやすいため、フィルターの定期的な掃除を心がけましょう。2週間に1回はフィルターを取り外してキレイにするのがおすすめです。「エサ」を減らすことでダニの繁殖も抑えられます。

フィルターの掃除方法

エアコンのフィルターの掃除手順をご紹介します。

掃除をする際には、誤作動を防ぐために必ずエアコンの電源を切り、コンセントも抜いてください。

  1. エアコンの前面カバーを開け、見える範囲のホコリを掃除機で吸い取ります。
  2. フィルターを取り外し、残った汚れを表側から吸い取ります。
  3. 取りきれない汚れは、裏側から水で洗い流します。
  4. 乾いたタオルで挟むようにして水気を取るか、陰干しをしてフィルターを完全に乾かします。
  5. 元の位置にセットして完了です。

送風口の掃除方法

送風口は、「お掃除棒」を使って掃除するのがおすすめです。

割り箸にキッチンペーパーを巻きつけ、輪ゴムで固定するだけで作れます。

  1. まずは送風口を手で開きましょう。
  2. お湯で湿らせたお掃除棒で汚れを取り除きます。
    奥まで入れすぎると、故障の原因になるため注意してください。
  3. 頑固な汚れは、中性洗剤を水で薄めて、お掃除棒に含ませて優しく擦ります。
  4. 最後にしっかりと洗剤を拭き取って完了です。

予防策②:エアコンの送風機能で内部を乾燥させる

暑い夏、冷たい飲み物を入れたコップの周りに、水滴がびっしりとついたことはありませんか?これは、コップの周りの空気が急激に冷やされることで、空気中の水蒸気が水滴になったものです。

冷房や除湿機能を使用すると、同じような状況がエアコン内で起こるため、結露が発生して湿度が上昇します。そこで送風機能を利用して、エアコン内部の湿度を下げるのもダニ対策として有効です。湿度を抑えることでダニが繁殖しにくい環境を作ることができます。

予防策③:室内の掃除と適切な換気

エアコンのダニ対策として、室内の掃除と換気も重要です。

エアコンは、室内の空気を吸いこんで温度調節しているので、吸い込む空気をキレイにするだけでもエアコン内部が汚れにくくなります。床やカーペット、家具のホコリを取り除いたり、新鮮な空気に入れ替えたりするのが効果的です。

室内の湿度を適切に保つためにも、定期的な換気を行いましょう。

予防策④:除湿機を使う

湿度が高い環境では、ダニが繁殖しやすくなります。

特に梅雨時期や夏場などの湿度が上がりやすい季節には、エアコンと一緒に除湿機を使用して、室内の湿度をコントロールしましょう。

定期的なエアコンクリーニングでダニを徹底除去

エアコンは構造上、高温多湿になりやすい場所であり、ダニが住み着きやすい環境となっています。さらにエアコン内部にはフィルターで取りきれなかった微細な汚れがたまるため、ダニのエサも豊富です。

日頃からダニ対策を行っていても、エアコン内部にダニが住み着くのを完全に防ぐことはできません。

ダニを確実に除去し、住み着きにくい環境にするには、ご家庭で行うフィルター掃除とあわせて、定期的にエアコン内部を洗浄する必要があります。

そこでおすすめしたいダニ対策が、プロのエアコンクリーニングです。エアコンを分解した上で、専用の高圧洗浄機や洗剤を使って徹底的に洗浄してくれます。

ダニだけでなく、エサとなるカビやホコリもキレイに除去してくれるのも魅力です。

1年に1回を目安にエアコンクリーニングを依頼することでエアコンの効率が向上し、電気代の節約ができるメリットもあります。

ダニは微小でその存在に気づきにくいのが難点です。

エアコン内部にダニが住み着いていても目視では確認が難しいので「健康に悪影響が出て初めて気がついた」ということも少なくありません。

定期的にエアコンクリーニングをして、ダニの繁殖を防止しましょう。