エアコンからイヤなにおいがする、効きが悪い気がする……。
エアコンを使っていて、こんな変化に心当たりはありませんか？
実はそれ、エアコンクリーニングを依頼すべきサインかもしれません。見逃すと健康被害や修理費用で高額な出費につながることも。
本記事では、見落としがちなエアコンクリーニングを依頼するべき6つのサインと、エアコンの汚れを放置することによるリスク、そしてプロにエアコンクリーニングを頼むべきタイミングをわかりやすく解説します。
目次
エアコンクリーニングって本当に必要？
エアコンは長く使い続けるうちに、内部に汚れが蓄積していきます。
エアコンが機能を十分に発揮するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
掃除せずに使い続けるとどんな問題が起きる？
健康被害のリスクが高まる
エアコンの内部は、運転時に吸い込まれたホコリや、湿度が高い状態を好むカビなどがたまりやすい場所です。ホコリやカビが蓄積したままエアコンを使い続けると、不快なニオイや健康被害につながる可能性があります。
電気代の上昇
エアコンのフィルターや熱交換器にホコリなどの汚れがたまった状態では、冷暖房効率も悪化します。電力を余計に消費した結果、電気代が高くなってしまうことも。
故障リスクが高まる
エアコン内部やフィルターにたまった汚れを放置すると、故障リスクが高くなります。場合によっては、エアコン本来の寿命を迎える前に、修理や買い替えが必要になってしまうかもしれません。
プロに頼むのは年1回が理想の理由
エアコンは、年に1回を目安にプロのエアコンクリーニングを実施するのが理想的です。
自分で掃除しようと考える人も多いですが、市販のエアコン掃除スプレーではエアコンの内部や細かな部分の汚れまでは取り除けません。
夏に冷房を多用すると、エアコン内部に汚れやカビがたまりやすくなります。冷房シーズンが終わった秋頃、または冷房を使い始める前の春頃を狙ってプロに依頼するのがオススメです。
定期的にプロの手でメンテナンスすることで、エアコンの寿命を延ばせます。
エアコンクリーニングを依頼すべき6つのサインとは？
エアコンを使っていてこのようなサインが現れたときは、プロにエアコンクリーニングを依頼するべきタイミングです。
1. カビ臭・ホコリっぽいにおいがする
エアコンの運転中にカビ臭さやホコリっぽいニオイが感じられたら、エアコンの内部にカビが繁殖している可能性があります。そのまま使い続けると、カビが原因で健康に悪影響を及ぼすかもしれません。
2. エアコンから水が漏れている
エアコン内部で結露した水やドレンホースの詰まりが原因で、水漏れが発生することがあります。放っておくと床や壁を傷める可能性があるため、早めの対応が必要です。
3. 異音や動作の異常がある
エアコンの運転中に聞きなれない異音がする場合は、エアコン内部にゴミが詰まっていたり機器に不具合が起きていたりするかもしれません。長期間クリーニングせずに使い続けているなら、一度内部洗浄を行い、汚れを取り除いてから再度エアコンの状態を確認してみましょう。
4. 冷暖房の効きが悪いと感じる
フィルターや熱交換器にたまった汚れにより空気の流れが阻害され、冷暖房効率が低下することがあります。運転効率が低下したまま使い続けると、電力の消費量が増えるぶん、電気代も余計にかかってしまいます。
5. 吹き出し口やフィルターに黒い汚れがある
エアコンの吹き出し口やフィルターにホコリや黒カビが付着していたり、汚れを拭き取ってもすぐにまた汚れたりするときは、高確率でエアコンの内部まで汚れていると考えられます。
6. アレルギーや体調不良が起きやすくなった
エアコンから吐き出される風に含まれる、カビの胞子やハウスダストなどの汚れが原因で、健康被害を引き起こすケースがあります。小さな子どもや高齢者がいる家庭では、特に注意が必要です。
掃除せずに放置するとどうなる？
ここでは、エアコンを掃除しないまま汚れを放置するとどのようなことが考えられるか、具体的な例をあげていきます。
カビや雑菌が繁殖し、健康被害のリスクが高まる
湿度が高くなることの多いエアコンの内部は、カビや雑菌が繁殖しやすい場所です。長期にわたり掃除しないままエアコンを使い続けることにより、カビの胞子などがエアコンの風に乗って室内に広がり、家族の健康に悪影響を及ぼすリスクが高まります。
エアコンの故障や寿命の短縮につながる
エアコンのフィルターや内部に汚れがたまっていると、運転時に余計な負荷がかかり、エアコンの故障や寿命を縮める原因となります。
結果的に修理や買い替えコストが高くつくことも
エアコン内部の汚れを放置したまま使い続けると、汚れが原因でエアコンが故障するかもしれません。エアコンが故障した場合、修理や買い替えに数万円から数十万円もの費用がかかることも考えられます。クリーニング代を惜しんだ結果、思わぬ出費を招く可能性があるのです。
自分で掃除できる範囲と限界は？
日頃から清潔な状態を維持したいと心がけていても、家庭でできるエアコン掃除の範囲には限りがあります。
エアコンの内部や細かな部分は、無理に掃除せずプロにエアコンクリーニングを依頼しましょう。
自分でできるフィルター掃除のやり方
エアコンのフィルター掃除は、月に1～2回が目安です。電源を外してからフィルターを取り外し、表面、裏面の順番で掃除機を使ってホコリを吸い取ってください。掃除機で取り切れない汚れは水で優しく洗い流し、よく乾かしてから再び取り付けます。
エアコンのフィルターをこまめに掃除することで、節電効果が期待できます。家庭で簡単にできるメンテナンスとして有効な方法です。
分解が必要な内部洗浄はプロでないと危険
分解が必要なエアコン内部を安全な状態でしっかりと掃除するには、プロが使う専用の機材や十分な知識が必要です。素人が無理にエアコンを分解すると、部品を破損させたり、感電したりする恐れがあります。
市販のスプレーで済ませてはいけない理由
市販のエアコン掃除スプレーは安価で手軽に購入できる点が魅力ですが、オススメはできません。市販のスプレーではエアコン内部の奥まで洗浄液を行き渡らせることが難しく、表面的な掃除にとどまり、十分な効果が得られないためです。また、内部に残った洗浄液を養分にして、カビが繁殖してしまうリスクもあります。
業者に依頼するならここに注意！
エアコンクリーニングを業者に依頼する際に、注意したいポイントを紹介します。
対応地域・料金体系・口コミのチェック
業者により、サービス内容は異なります。業者選びの際には、公式サイトを見て出張費の有無や対応エリアを確認しましょう。利用者の口コミも重要なチェックポイントです。また料金表を見て、適正な価格が設定されているか、内容が明確に表示されているかなども確認してください。
追加料金なし・保証ありの業者を選ぶと安心
汚れの度合いなどによる追加料金なし、あるいは追加料金が発生する場合についてきちんと提示している業者を選ぶと安心です。また、作業中の故障や不備に対応してくれる保証制度の有無も確認しましょう。
訪問前の対応や質問への丁寧さも重要な判断基準
電話やメールでの対応が丁寧で、事前説明がしっかりしている業者は信頼できます。気になることは遠慮なく質問し、丁寧に対応してくれるかどうかを確認しましょう。
こんな人にはプロのクリーニングがぴったり
小さなお子さんやペットがいる家庭
免疫力の低い小さな子どもやペットがいる家庭では、エアコンクリーニングを利用して徹底的にエアコンのカビやホコリを除去することで健康被害のリスクを減らせます。
共働きで掃除の時間が取れない人
共働きで忙しい家庭でも、プロにエアコンクリーニングを依頼すれば、安全かつ効率的に清潔な環境をキープできます。
アレルギーが気になる人
花粉症やハウスダストに敏感な人がいる家庭では、エアコン内部にたまった花粉やホコリが健康に悪影響を与える恐れがあります。プロによるエアコンクリーニングは、花粉やハウスダスト対策として有効です。
しっかりキレイにしたいが自分で掃除するのは不安な人
エアコンの汚れをしっかり取り除きたいと考えている人こそ、無理をせず、プロに依頼するのが安心です。エアコンクリーニングを依頼するのが初めてでも、きちんと吟味して丁寧に対応してくれる業者を選べば安心して任せられます。
エアコンクリーニングを依頼すべきサインに気づいたら、早めの対処を
エアコンの使用中に、不快なニオイや水漏れ、冷暖房効率の低下といった不調を感じたときは、エアコンクリーニングが必要なサインかもしれません。
このような兆候を見過ごしてしまうと、健康被害や故障など深刻なトラブルにつながる恐れがあります。
エアコン内部に蓄積する汚れに対して、フィルター掃除などのセルフメンテナンスで対応できる範囲には限りがあります。日頃からエアコンの状態を意識して、少しでも不調を感じたらプロにクリーニングを依頼することが、エアコンの寿命を延ばし、快適な空間を維持するための大切なポイントです。
