エアコンの設定温度は何度にすればいい?節約しながら快適に過ごす方法

【2024年】エアコンクリーニング業者8社を徹底比較

夏や冬はエアコンを使って快適に過ごしたいですが、電気代の請求はいくらになるのか気になってしまいますよね。

電気代がかかるからといって、真夏にエアコンの設定温度を上げ過ぎると熱中症にかかってしまうかもしれません。温度設定を変更しなくても、余計な電力を消費せずにエアコンを効率よく使用できる方法があるんです。

この記事では、節電しながらも最適な設定温度でエアコンを使える方法を紹介します。エアコンを使いたいけど電気代が値上がりしているので気になる!というかたはぜひ活用してください。上手に節電しつつ、賢く快適にエアコンを使用して過ごしましょう。

エアコンの設定温度の目安

エアコンを使うときのちょうどいい設定温度は何度だろう?と悩んでしまいますよね。

部屋の中は暑いけれど、節約したいから温度を少し高めに設定しようと思う方や、早く部屋を冷やしたいから設定温度を低くしようと思う方もいます。

エアコンの設定温度は、人によって快適と感じる設定温度が異なるのです。エアコンの設定温度の目安について詳しく解説していきます。

設定温度は冷房28℃、暖房20℃でいいの?

環境省では、省エネルギーを目指すために室温を「夏は28℃・冬は20℃」と推奨しています。エアコンを28℃もしくは20℃に設定して運転しようとしますが、実はその設定では室温はエアコンの設定温度通りになるわけではありません。

エアコンには、温度を測定するための温度センサーが内部に備わっています。設定温度に到達するまで最大の出力で運転しますが、その温度センサーが設定温度に達したと感知すると、送風や弱運転で室温を維持しようとするのです。

温度センサーはエアコン内部に吸い込まれた空気によって測定されます。なので部屋の中で人が暑いと感じる温度でも、エアコンに吸い込まれる空気が28℃以下なら弱運転に切り替わってしまいます。

そのためエアコンの設定温度を28℃にしていても、実際の室温が28℃以上であることが少なくありません。暑いと感じても設定温度を変えないままだと熱中症になってしまう場合もあるので、無理せず設定温度を下げましょう。

暖房も同じように設定温度と室温は異なります。寒いと感じたら設定温度を少し高い温度にしてください。

快適に感じる温度は年齢や性別で異なる

人には体温を調節する機能が備わっています。暑ければ汗をかいて熱を放出し、寒ければ体を震わせ熱をつくろうとします。ただ、体温を調節する生理機能の働きは年齢を重ねるごとに低下していき、若い人と高齢者では快適に感じる温度が異なります。

高齢者は室内の温度が高くても感じ取りにくいため、気づかずに熱中症にかかってしまうことがあります。体感温度だけに頼らず、温度計で室温を確かめ熱中症にかからないように対策することが大切です。

また、一般的に男性の方が暑がりで、女性の方が寒がりだと言われています。熱を作り出せる筋肉の量が女性よりも男性の方が多いので、人によっては体感温度が3〜5℃も差があるという場合があるのです。

このように人それぞれで体感する温度が違いますが、適切な温度の中で過ごすのは重要です。エアコンの設定温度を変更するだけではなく、衣服や寝具で体感を調節して同じ空間にいても快適に過ごせる工夫をしましょう。

節約しながら快適に過ごすコツ

エアコンを使って室温を上手にコントロールしたいですが、電気代も気になるところです。エアコンを効率よく使うことで節約しながら快適に過ごせる方法をご紹介します。

エアコンの風向きを調節する

空気は暖かいと上に、冷たいと下に留まる性質があります。エアコンで冷房運転を使うときは、風向きを上に設定すると冷たい空気が部屋の上から下に移動しようとし、部屋全体を涼しくすることができます。

逆に暖房運転ではエアコンの風向きを下に設定すれば、足元から部屋全体を暖められます。

エアコンの風量は「自動」にする

エアコンの風量を「自動」にすると、設定温度になるまで最大の出力で運転します。設定温度に到達すると、送風運転や弱運転に切り替えて運転するので、無駄な電力を消費しません。

はじめから弱運転にしておく方が省エネになるのでは?と思うかもしれませんが、そうすると室温が設定した温度になるまで時間がかかってしまうので、かえって電力を消費してしまいます。

扇風機やサーキュレーターを併用する

扇風機やサーキュレーターをエアコンと併用して使用する方法もおすすめです。サーキュレーターや扇風機によって、室内の空気を循環させられるので、効率よくエアコンの風を部屋中に行き渡らせることができ、エアコンの使用量を抑えられます。

冬は扇風機やサーキュレーターの風向きを床の方に向け、暖かい空気を下に移動させるようにしましょう。夏は反対に風向きを天井に向ければ、冷たい空気が上に移動させられるため部屋全体を涼しくできます。

湿度を調節する

人の体は暑いと感じると汗をかき、気化熱によって体温を下げます。しかし、湿度が高いと汗をかいても蒸発されにくくなるため、スムーズに体温を下げることができません。

気温があまり高くなくても、湿度が高いと暑く感じるのはそのためです。梅雨時期はエアコンで除湿運転をして湿度を下げるだけでも涼しく感じられるでしょう。

逆に乾燥している冬は湿度を高くすると、体の熱が奪われにくくなるため体感温度を高く感じられます。

窓を断熱する

室内で最も熱が出入りしやすい場所は窓です。夏は窓から直射日光が入ると室温が上がってしまいます。カーテンやすだれなどで直射日光をさえぎって、室温が上がるのを防ぎましょう。

冬は、厚手のカーテンで窓から入る冷気を防ぎましょう。窓に断熱シートを貼れば、熱の出入りを防げるのでより室温を保てます。

定期的にエアコンの掃除をする

エアコンが汚れると空気を効率よく暖めたり冷やしたりできません。汚れがエアコン内部の空気の通り道をさえぎってしまうため、汚れていないエアコンよりも電力を多く消費してしまいます。

定期的にエアコンを掃除して、キレイな状態を保っておくと電気代も抑えられるでしょう。

エアコンが効きにくいと感じたら

設定温度を変えていないのにエアコンの効きが悪くなったと感じた時、設定温度を下げて涼しくしようとしていませんか?設定温度を上げ下げしすぎると、その分電力を消費してしまうので電気代が高くなってしまいます。エアコンを効きやすくする方法をご紹介しますので、設定温度を変える前にぜひ試してください。

エアコンを掃除する

何年もエアコンを使い続けると、エアコン内部に汚れがたまってしまうためスムーズに空気が循環できなくなっている場合があります。エアコンを掃除して汚れを取り除くだけで、効率よく運転できるようになることもあります。

エアコンの電源を入れたまま掃除すると、感電などの怪我をしてしまうことがあるので注意してください。掃除する前は必ず電源を切り、プラグを抜いてから掃除をしましょう。

エアコンの室内機の掃除

エアコンの室内機のフィルターやカバーは自分でも簡単に掃除できます。2週間に一度は、たまったホコリや汚れを取り除きましょう。

STEP

室内機のカバーに付いたホコリを雑巾で拭く

室内機のカバーについているホコリが室内に飛び散らないよう、固く絞った濡れ雑巾でそっと拭き取りましょう。

STEP

フィルターを外す

フィルターは室内機のカバーを開けると正面にあります。フィルタ―は下に引き抜くだけで簡単に外せます。エアコンの機種によって取り外し方が違うので、簡単に外せない場合は説明書を確かめましょう。

STEP

フィルターの汚れを取る

掃除機でフィルターについたホコリを吸い取ったあと、やさしく水洗いしてください。汚れがひどい場合には中性洗剤を使用してもOKです。

STEP

フィルターを乾燥させてから室内機に戻す

最後に固く絞った雑巾でフィルターを水拭きし、陰干しでしっかりと乾燥させてから室内機に戻してください。

エアコンの室内機は、手が届く範囲のみ掃除するようにしましょう。エアコン内部の汚れが気になっても、分解しないと掃除できません。無理に分解すると元に戻せなくなったり、電装部分に水がかかると故障につながる恐れがあります。無理に自分で掃除せず、プロのエアコンクリーニング業者に依頼しましょう。

エアコンの室外機の掃除

エアコンの室外機は、雑巾と使い古した歯ブラシなどで簡単に掃除できます。

STEP

室外機についた落ち葉を取り除く

室外機に挟まっていたり付着ていたりしている落ち葉やゴミなどがれば取り除きます。手で取れないときは使い古した歯ブラシなどを使用して、汚れを掻き出して取り除いてください。室外機は曲がりやすいアルミ製でできているので、強く力を加えると変形してしまうことがあります。室外機が変形しないように、やさしく汚れを取り除きましょう。

STEP

雑巾で汚れを拭き取る

室外機に砂や泥汚れがついていたら雑巾で拭き取ります。雑巾だけでは汚れが取れない場合に、室外機に水をかけて洗い流そうとすることは故障の原因につながるので避けましょう。

汚れが取れないときは、湿らせたキッチンペーパーを汚れの上に乗せてしばらく放置してください。キッチンペーパーに含まれた水分を汚れをふやかすと、雑巾でも取り除きやすくなります。

STEP

障害物がないかチェックする

室外機のまわりに植木鉢などの障害物があると、空気の通り道を塞いで室外機の能力が落ちてしまいます。障害物があればどけて熱を放出しやすい環境にしてください。

室外機に日除けをつける

電気代を節約するために、室外機に日除けをつけるのもおすすめです。特に夏は室外機が直射日光に当たっていると、熱が放出されにくくなるので効率よく運転できません。

室内機から運んできた熱の温度と、室外機のまわりの温度の差が小さくなるとうまく熱を放出できなくなるので、室外機に負担がかかり、電力を余計に消費してしまいます。

室外機に日除けをつければ、室外機とまわりの温度が上昇するのを防げます。すだれなどを設置し、室外機に直射日光が当たらないようにしましょう。

日除けを設置するときは、室外機の吹き出し口をふさがないように注意してください。室外機の吹き出し口をふさいでしまうと、熱が放出されにくくなります。日除けは室外機から1mほど離れた場所に設置しましょう。

エアコンクリーニングはプロに依頼

エアコンをキレイに掃除すると、スムーズに運転できるようになります。電力の消費を抑えられるので、電気代の節約に繋がります。

エアコンは自分でも掃除できるのでは?と思う方もいらっしゃいますが、部屋が汚れないように養生したり掃除道具もあれこれ必要だったりと意外にも面倒なものです。

しかも、エアコン内部は手が届きにくいので汚れをしっかり落とすことはできません。市販のスプレーなどで掃除すると、返って汚れが付きやすくなってしまうこともあるのです。

エアコンのお掃除のプロに依頼すれば、エアコンを分解して内部までキレイに掃除してくれます。壁や床を汚さないように養生してから掃除してくれるので準備や後片付けも必要ありません。一年に一度はプロにキレイに掃除してもらい、節電しながらエアコンを使いましょう。